憧れの紳士からいただいてしまったのが、この蒲鉾。どうやら神戸の知る人ぞ知る、かまぼこやさんらしく、ネットでは買えません。
この蒲鉾のどこがすごいって、かいやのかまぼこは鱧(はも)だけでできているのだ。鱧(はも)と言えば、わたしの母は関西人で、ごくごくたまに「今日は鱧」と、お吸い物にまるでかけらのようなはもを入れて食卓に出して、ものすごくうれしそうにしていた。関西では高級品で、季節になれば必ず食べたらしいが、こちらに来たら、その価値が周りに分からないためか、まるで呟くように「はも」と言っていた。私はと言えば、小骨がのどに刺さらないように、お吸い物を食べるのが精一杯で、「おいしいね」と母にお世辞を言うことも特になかった。
というわけで、このかまぼこ。2竿いただいたので、ひとつ母にあげたら、猛烈に喜んだ。「お父さんには価値が分からないからあげない」というわりには、絶対に父にちょっとふと目に切るんだよねぇ。あの夫婦はほんとわからない。

我が家では、当然、味覚は昭和人。もっとも大好きなおやつは「おしゃぶり昆布」の、11歳のまおまおが、かなりの量食べた。つるんとした市販のかまぼことちがって、ちょっとざらっとした、ものすごく腰のある食感。

なによりも焦げの艶がおみごと。栞を読むと、ものすごーく味醂にこだわっているらしい。

わさび醤油で食べるのが本当なんでしょうけど、わたしはこういうのは何もつけずに食べるのが好き。
■かいや・貝住彌兵衛
神戸市兵庫区本町1丁目4番16号
078-671-5647
地図
電話での注文やお取り寄せは受けてくれるそうです。
また、買いに行く時は1時から5時までで、電話で予約したほうがよいそうです。
テレビでちくわの消費量が下がっているとやっていたけど、かまぼこもそうなんじゃないかな。かまぼこやちくわ。ほんと、美味しいんだなぁと、つくづく感じた贈り物でした。N先生ありがとうございました。